ホーム > ビジネスに役立つコラム > ネットでデキル!コミュニケーション♪ > 「母子家庭共和国」の誕生秘話
1997年11月、私は離婚をして2ヶ月目でちょうど離婚ブルーに落ち込んでいる時期でした。
離婚までがむしゃらに突っ走って、成立したときに達成感があり嬉しかったのに、生活が落ち着いた2ヵ月後、いろいろなものをなくしてしまったような喪失感に襲われて、落ち込んでいた時期でした。
「こんな思いは誰もがするのだろうか?離婚経験者と話をしたい!」と思い、インターネットの大手検索サイトで『離婚』『シングルマザー』というキーワードを叩きました。
ヒットしたサイトは弁護士の離婚の法律情報や行政の一人親家庭支援情報など、私が求めていた経験者が集まるコミュニティサイトではありませんでした。
「『母子家庭』だったらきっとあるはず」と思いながらキーボードを叩くと、ヒットするサイトはなんとゼロでした。
図1.現在の「母子家庭共和国」(http://www.singlemother.co.jp/)
初期の頃の「母子家庭共和国」は、私の思いつきで、簡易ソフト(クラリスホームページ)を使って制作されました。本当にみようみまねで、コンテンツも、「離婚のススメ」(私の経験、離婚の方法ノウハウ)、「大統領のダイアリー」(私の日記)、コミュニケーションボード(掲示板)といった、本当に簡単なものでした。
「私が欲しかったものは、みんなだって欲しいに違いない」と思いながら、思いつきで少しづつコンテンツは増えていきました。
現在はブログなど気軽に自分の情報を配信できる時代ですが、当時はまだまだインターネットは読みに来るファンを集めなければ運営していても意味のない時代だったので、今よりもシビアにコンテンツ勝負だったのだと思います。「大統領のダイアリー」は、今読むと恥ずかしくなるくらい赤裸々に日々の生活を暴露してる日記でした。人の不幸の話や離婚の話は私も読みたかったコンテンツだったので力を入れていました。
ウェブサイトを立ち上げるにあたってコンテンツがないと悩まれる方が多く、私自身もアドバイザーとして相談を受けますが、まずは「自分が欲しいもの」を考えて、自由な発想で作っていけばアクセス者の共感を得ることができるのではないでしょうか?
欲を出して、他のサイトにない知識や情報を配信しようと頑張ってしまうことがありますが、逆につまらないサイトになってしまうような気がします。
当たり前のことのようですがウェブサイトを立ち上げるときに、多くの人が悩んでいることのようです。